前回は足の湧泉や爪から出ているという邪気のお話でしたが、それが思わぬところで関係しているという、足の爪に関するお話です。

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<病と功法>
足の爪の形状で真剣に悩んでいらっしゃる方が結構見えます。
特に女性に多く見受けられるようですが、酷いときには歩行に支障をきたすこともあるようです。

主に靴の形状などに原因を求めていますが、原因は物理的な事だけにあるのではありません。身体の先端部のたかだか、爪の変形(巻き爪)一つにしても、それはきちんと命令が出されていて、その命令通りに進まない結果、巻き爪が起きてきます。

足の先端部、焦(脚焦)の調整役としての爪は、邪気の排泄口として存在しています。
通常の人々には、湧泉や魚眼4穴などは、良く開発されていないので、爪が伸びると一緒に邪気が排泄されています。
もちろん、これは有形の爪が伸びて、それと共に邪気が排泄されるという仕組みです。

有形の爪が伸びることで、無形の邪気が排泄されています。
しかしながら、経脈が詰まったり、爪が伸びるのに物理的なつまりや障害があったりすると、爪とともに気(邪気も気の一種です)の流れもうまくいきません。

気の流れが乱れると有形の爪も変形します。
うまく排泄されない邪気の影響、きれいに流れない気の乱れの影響を受けて、巻き爪が起こっています。
爪がうまく伸びて、無形の邪気が順調に排泄されることは、あたりまえにみえて、重要なことなのです。
その排泄が、うまくいかないと身体に邪気がたまっていくことになります。

ですから、むやみに足を締め付けるような衣服を着たり、足先が自由にならない履き物はこうした原因を作ることになってしまいます。

さて治療ですが、病院で行われている爪の切り方の指導だとか、ワイヤーで爪の形を・・・・うんぬんが如きのことも、効果を現す事もありますが、要は滞っている邪気を排出し、気の流れをスムースにしてあげればよいのです。

もう既に変形した爪が、今日明日に良い形になるわけではありませんが、気の流れさえ問
題なくなれば、時間と共に改善される事になります。

          <「巻き爪の原因」 2010年8月1日>