功は日常にあり

~増田庸文の唯一無二の記事を日々お届けします~

奈良県吉野山にある金峯山寺では、近年、春と秋に日本最大の秘仏ご本尊「金剛蔵王大権現」がご開帳されています。
拝観料の一部を国宝仁王門の修復費用に充てるためで、以前より頻繁にご開帳が行われているそうです。
今秋も先月(11月1日~30日)ご開帳があったばかりですが、過去にこの場所で増田庸文が不思議な体験をしました。

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奈良で平城遷都1300年祭が開催されています。(2010年当時のことです)
それに合わせて、寺社各所で秘仏の公開が盛んです。
表題の「金剛蔵王権現」も公開されているようです。

この仏様たちを見たのは、確か2001年のことだったと思いますが、役行者没後1300年祭の折、近鉄が主催で、修験道の開祖と言われる役行者(えんのぎょうじゃ)由来の秘仏が一斉に公開されました。

この1、2年ほど前から(1999年、2000年頃)、何故かいろんな所で役小角(えんのおづぬ)に縁がありました。
当時、全くこの人(人と言って良いのかどうかも不明ですが・・・)の存在を知らなかった私は、引かれるようにして、この秘仏を見に行くことにしたのです。

金峯山寺の蔵王堂(この中に金剛蔵王権現が安置されている)というのは、広さ36メートル四方、高さ34メートルという非常に大きなお堂です。
役行者が感得したとされる金剛蔵王権現は、このお堂の中に三体あります。
「この仏様たち」と上述したのは、そういう意味でした。

過去、現在、未来の三世に渡り、我々をお救いいただくと言われます。
中央の像は7.3メートルにも及び、国内最大級の大きな秘仏です

ここ金峯山寺に訪れるには、近鉄「吉野駅」からロープウェイに乗って、その後徒歩10分ほどの道のりがあります。
そんな山の中に金峯山寺はあるわけですから、近くにホテルなどありません。
そこで、そのときは近くのお寺の僧房に泊めていただくことにしたのでした。

夕方に蔵王堂に着いたときには既に閉じられており、翌朝ご拝観することとしました。
僧房に着くと、なんと他には宿泊するものはない模様。

食事を終え、床に案内されてびっくり。
百畳もあろうという大きな部屋の真ん中に、寝床がたった一つだけ敷いてあるではありませんか。
ただでさえ、おっかないお寺の中で大きな部屋の中にたった一つの寝床。

想像できますか?

電気を消し、床に入ったものの、なかなか寝付かれません。
暫くして、ふと気がつくと天井から私を見つめている者がいるではありませんか?
その瞬間、「あっ、役行者だ。」と、瞬間的に理解できました。

そうすると、次々に別の人が二人、のぞき込みました。
「こいつは何だ。」といった具合です。

何故だか変わった瞬間に、その人達が奈良時代と、江戸時代の修験者だと理解できました。
向こうは、無形の存在でしょうから、今までの生き方を顧みて、罰でも当たるのかと、

「何でも、お好きにご覧ください。」
といった具合に、ある意味、捨て鉢になって寝ていました。

すると、次々と赤、白、金色の立派な無形の剣を下さったのです。

~後半につづく~

<2010年10月21日~22日 「金峯山寺(きんぷせんじ) 金剛蔵王権現1、2」>

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最近も不思議なことに、ネットで「役小角」のことを検索されたことで日之本元極への縁がつながった方がおられました。
不思議な出来事は、意図(糸)をつなげるために起きたりします。