有形の肉体と無形の肉体は重なって相互に影響しあっている。と日之本元極では考えています。前回ご紹介した「最新医学の大きな問題点は、有形の肉体のみの治療しかしていないことである。」に引き続き、無形の肉体からアプローチする「免疫力を高める方法」について、増田庸文老師のブログよりシリーズ2回目をご紹介いたします。

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2013年8月6日 2013年8月7日
今まで、20年ほどの間に世界中いろいろな地域の伝統的な医療から、
最新の医療まで神様から知識をお渡し頂いてきました。
元極功法を学びに何十回も訪れた中国はもちろん、
オーストラリアの青の医療、アメリカ大陸インディアン達の赤の医療、
わざわざケニアまで行って教えて頂いたアフリカ土着の医療、
チベットやインドの医療等々、
個性溢れる健康法や治療法などを習ってきました。

その中でも、中国の医学が一番、
無形の肉体の存在を認識していたように思われます。

ツボや経絡をしっかりと把握し、鍼や灸に生かし、
気功のような功法を創り上げた肉体への観察力は素晴らしいものだと思います。
しかし、その中医学でも本当にはっきりと無形の肉体を認識していた訳ではありませんでした。
唯一、元極功法のみが、その構造を知らされていましたが、
門外不出の掟で封印されていました。

日之本元極に到って、漸くその封印を解くことを許されました。
前回添付しました「人間の有形・無形の肉体と、有形無形の五臓の関係図」などもその中の一部です。

中国で、伝統的に無形の肉体に気付いていたのではないかと思われる記述は、
現存するものの中では、「黄帝内経(こうていだいけい)」が最初です。
黄帝は、三皇五帝(さんこうごてい)の中の一人で、
中国の神話伝説時代の帝王。
現在ではこれらは実在の人物とは考えられていません。

三皇は神、五帝は聖人としての性格を持つとされています。
伝説では、最初の世襲王朝夏の以前の時代とされ、
治世、紀元前2510~2448年と言われています。
今から4500年ほど前のことです。

「黄帝内経」の「霊枢」に営気、衛気、宗気、神気などについての記述があります。
その「黄帝内経」を基礎として、中国では衛気の役割について次のように捉えられてきていました。

過去形で申し上げているには訳があります。
中国でも今般、西洋医学の波に押され中医学は蔑(ないがし)ろにされているからです。

特に気功の類においては、政治的理由からほんの一部の功法を除いて普及が禁止されています。

それでも面々と続いている中医学の中で、衛気は、
1.体表において、外邪を防ぐ
2.体温調節をする
3.?理(そうり:皮膚の表面と筋肉の間のすき間)のコントロール

等の役割を果たしているとされています。
現代医学での免疫作用とは、この衛気の存在を全く無視して構築されています。
我々修練者には、その流れや存在をはっきり感じられるにもかかわらず、
物質のみの研究に没頭している医学者達にちょっとした失望感を覚えます。

「免疫力活性適正化手当法」では、その教科書の中で、衛気について一言も触れていませんが、実は大きな比重を占めて、この衛気の強化がされるよう、功法の中では作用しています。

何故、重要な作用を及ぼすよう創られているにもかかわらず、言及していないかは、前にも申し上げた通り、敲門講座「階む」の段階の方々では、まだまだ物質的な考えから逸脱出来ず、
どうしても無形のものを無視したり、有形の物のみを真実と思い込んでいる方が殆どだからです。