*ひのもとストーリー*
~日之本元極へ寄せられた体験談や増田明美の話を綴っていきます~
「人格統合調和法」は、当初、多重人格の方々への施術として誕生しました。
その後、治療が不可能といわれる精神的な問題に適応が拡がり、多くの方々が受けておられます。
どのような問題であっても、その成否の鍵を握るのは、ご本人です。
「人格を変える」というとてつもない事が行われることに、大いなる自覚を持っていただきたいのです。
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ある修練者から連絡がありました。
普通に育って、普通に仕事をして、普通に社会の中の一因として過ごしている。
特別、何の問題もなく平穏に過ごしています。
ところが、
最近、ご自分の意識の分裂に「気がついた!」と言われます。
「たぶん、日之本元極功法の修練をしていなかったら、問題を抱えつつ、それでも自分自身をなんとかごまかしながら生きることができただろうけれど。
修練をしていたら、やはり気がついてしまったので、このままではいけないんじゃないかと思いました。人格統合調和法を受けた方がよいですか?」と。
「もちろん、人格統合調和法を受けたほうがいいです。
でも、人格を統合していく作業は、なかなか辛いですよ。
過去の辛かった体験と向き合ったり、
自分自身の内面と向き合ったり、
周囲の無理解に苦しんだり、
それで、いらいらして爆発したり、
今のまま、ごまかしていた方が楽かも知れない。
それでも、修練をしつつ、人格を統合する道を選んで欲しいと私は思いますよ。」
と伝えました。
人格が分裂している事例は、私が思っていたよりも、世間が想像しているよりも、偉い心理学者が議論するよりも圧倒的に多いと感じています。
病気が治ると、自立して歩かなければなりません。
自分の力で働いて、食いぶちを稼いで、掃除に洗濯、炊事に買い物、すべてを自分の力でこなして。
人のお世話も、近所のおつきあいもしなければならない。
自立して生きることは、当たり前といえば当たり前だけれど、けっこうめんどくさいものです。
「病気のままでいたい!」
「病気を治すなんて、とんでもない!」
と思っている方が案外おられます。
ご本人は病気でいることを、「このままが良い」と受け入れておいでです。
人格統合調和法は、人として前進して成長していこうというご本人の意気込みのうえに調和がもたらされます。
いつまでも成長したくない
甘えて世話をしてもらいたい
病気だからしかたがない
などという依存的な精神のうえには、前進や回復は訪れません。
疾病利得(病気でいると得すること)からどう抜け出すか。
これが課題です。
<増田 明美先生ブログ 2013年1月27日「人格の分裂」、 2012年5月25日 「病気が治らないその訳」>
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ご本人の問題への自覚と「自らが治す」という固い決意、そして、修練の継続が重要な鍵となります。