功は日常にあり

~増田庸文の唯一無二の記事を日々お届けします~

 

前回に続き、唾液についてお伝えします。 

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通常、「つばき」や「唾液」と同じように使っている「金津玉液」という言葉は、つばのことも指しますが、元々は、口の中のツボを言います。

このツボは舌の裏側の静脈上に在り、左側を金津(きんしん)、右側を玉液(ぎょくえき)と呼びます。

中国医学では体液のことを、性質によって「津(しん)」と「液(えき)」に区分けしています。

津は、澄んでさらさらとしているもの。

液は、重濁で粘性のあるものを言います。

これら津と液を整えるツボという意味と、無形の臓器のエネルギーを唾液に抽出する大切な場所ということで、中国では、宝物である「金(きん)」と「玉(ぎょく)」に分けて、「金津」と「玉液」というように命名したのでしょう。

これらのことは、中国医学の原点といえる「黄帝内経(こうていだいけい)・素門(そもん)」にすでに記載されています。

今から二千年以上も前のことです。

<2012年8月17日「つばき、唾液、金津玉液2」>     

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唾液について、エネルギーを含む大切な存在であることを再認識させられます。
修練によりエネルギーが高まると、それが唾液にも反映されるということを理解したうえで、質の良い修練を目指していきましょう。