「性同一性障害」の容易ではない解決法から、「多重人格」が起きる仕組みとその形態へと話は進みます。
5回にわたって配信してきたブログの最終章です。

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2012年3月28日~31日 <人の構造について>

解決への道は、そんなに容易(たやす)いものではありません。

表に立って肉体を動かせる立場の顕在意識に、他の意識より肉体と同性の情報を大量に送り込み、受け取らせて、人格の変更をする作業を進めさせるのは、容易なことではないのです。
肉体と意識の不一致の場合、肉体的にもアンバランスが生じ、重篤な状態に陥っているものが多いのです。
まずそこから脱出させるのに一苦労せねばなりません。

1.極端な三元エネルギーの枯渇状態
2.大量の邪気排出の必要性
3.肉体各所の陰陽バランス回復
4.各所の経絡、経穴の詰まりの疎通
5.全身気血循環の確保

などの作業を有形有象の肉体からのみならず、無形無象の肉体の方面からも促進させてやる必要があります。
その為、一面からしか見ることをしていない現代西洋医学では歯が立たず、これら人の構造を知り得ている日之本元極功法にて処理することが必須となってきます。

こうして肉体的にある程度目安が付いてきたとしても、その後、人格の消去・統合とか、心の箍(たが)の締め直しや各意識の調和を取ることなど、難しい問題処理が目白押しです。
精神的なトラブルは、治るまでの時間がかかることが多いものです。

その理由は、

1.問題が一つだけではないことが多い。
表面的なものだけでも 「性同一性障害」と「多重人格」、心の箍の外れ、意識図の回転が不完全というより出鱈目など、に及びます。

2.肉体的な問題も同時に起きている。
顎関節症、歯列の乱れ、各部関節の不随意なゆるみと硬直、桁外れの怠惰感や痛みなど、多方面に広がります。

3.本人が強く治ろうとする意思を長期で持ち続けられない。

4.家族の協力が必須なのだが、それが得られない。

5.既に長く患っていて、収入もなく経済的に無理がある。

6.それまでにかかっていた医師の処方によって、大量の薬剤を飲まなくてはならず、そうした的外れな薬の排泄にエネルギーを取られ、なかなか治療に入れない。

7.過去の歯科治療によって、全身の骨格にひずみが出ていることが多く、それらがまた精神的問題の一要因となっている。
こうした場合、まず骨格や顎関節、歯列の修正をする必要がある。
美的な歯列と、本人の人生や精神的なことに良好な歯列は、別問題である。

などが上げられます。

人の構造が、「有形有象の肉体と無形無象の肉体が表裏となって存在する上に、五つの意識が乗っかっている」とわかったことで、多重人格という病の原因への糸口が見えます。
本来は、一人の人として表面に顕在意識という意識のみが出ていなければならないのに、他の意識が代わる代わる出て来てしまう人が希に居るのです。

心という意識は、そうならないように働く意識ですから、表には出てきません。しかし、残り4つの意識は出てくる可能性があります。ところが、多重人格について少し調べてみると、過去の症例には、4つどころか、10も20も人格が顕れてくるものが報告されています。

これでは、4つの意識の入れ替わりだけでは理屈に合いません。
これを解く鍵は、「性同一性障害」のところでも少し書きましたが、人の人格というものは、表に出ている意識とイコールではないことにあります。

意識の経験や持っている情報によって紡ぎ出されるものが人格であって、またこれ複雑な話になりますが、一つの意識が自分の都合により、複数の人格を形成してしまうことがあるのです。

分類すれば、

A.本来、顕在意識のみが表に出て、一つの人格を形成すべきところ、4つの意識が代わる代わる出るケース。
最大4つの人格を現す。

B.表に出ているのは、顕在意識のみであるが、その一つの意識が複数の人格を形成して、入れ替わりそれらが出てくる例。

C.上記2つのケースが複合している場合。
4つの意識も入れ替わるが、その1つ1つの意識が、更にそれぞれ複数の人格を作り上げて入れ替わる場合もある。
つまり10人とか20人とかという大勢の人格が表面に出てきてしまう例。

D.前三例とは全く違う原因によるもので、ここでは複雑になりすぎるので、説明を割愛する。
「さとりの法シリーズ」の講座で(簡単に)説明する場合もある。

どの場合においても、人格が入れ替わるときに、大きなエネルギーを使うようで、それらの病(?)に冒されてい人々は、ほとんど肉体的にも問題を抱えることになってしまいます。

何件ものこうした病に苦しんでいる人達と快癒を目指して、工夫をしてきた方法を確立しつつあります。
心身共鳴神法、貫頂・帯功、ご本人の修練、そして新たに始めている「人格統合調和法」を組み合わせ、良い経過をたどっている方が何人もいらっしゃいます。

ご自分でも、自分がそんな状態であることが判らないで悩んでいる方が多くいます。

顎関節症や、不定愁訴など、単なる肉体的症状だけに惑わされないで、少しでも心当たりがある方は、大事になる前に、ご相談下さい。

(完)