人の構造を理解するためには、人には5つの意識があることが語られ、それぞれの意識の役割の説明へと入ります。

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2012年3月22日~24日 <人の構造について>

5つの意識の役割は、別々に決められていて、我々が自分だと認識している意識はこの中の顕在意識にあたり、主に肉体を動かす役割を担っています。

潜在意識は、顕在意識を補助し、肉体を管理します。
よって、潜在意識、顕在意識を合わせて、肉体意識或いは、希に物質意識と呼びます。

魂は、この五つの意識を統括し、この一人の人間が背負った役割をこなすのには、どのようにしたらよいかを指示、伝達します。

本性は、その魂の補助的役割をこなします。
補助的役割をしながら、その意識が、魂に昇格したとき、どうするのかを学びます。

本来は、この意識達が同じ情報を持ち、魂の指示のもと、協力して一人の人の役割をその人生上で全うしていくべきなのですが、歴史上また、現在の人類のほとんどが、情報のやり取り、指示の受け渡しが上手くされていません。

そのため、本来しなければならない生き方をしてきた、或いは、していくことが出来ずに、生命を終えてしまっています。
その意識間の情報のやり取りと、意識の和合の働きをするのが、心の役割なのです。

元極功法では、元音と呼ばれる無形の情報のやり取りを可能にします。
功法の中で、心の居場所を自由にコントロールし、心を介在して各意識間の情報のやり取りが出来るようになるのです。

もちろん、その主権者は、肉体を動かす役割を持っている顕在意識が担います。

「日之本さとりの法シリーズ」「声聞法」「識眼功」「心眼功」「慧眼功」などの功法によって、魂の声を顕在意識が聞いたり、他人の意識や、身体の情報を瞬時に知ることで、自分の人生の役割成就が、達成へと近づけていけます。

つまり、修練を積まない限り、これらのことは可能にならず、人の原理の理解にも通ずることが出来ません。

頭の理解で、スポーツの上達があり得ないのと同じです。
また、その実践なしでの理解もあり得ません(スポーツ原理では、頭だけの理解はあり得ます)。

またもう一つ、心は他の4つの意識の平等な役割分担、正しい協力体制、和合させる働きなどもしています。

「意識に箍(たが)を嵌(は)める」という言い方をしますが、4つの意識の働きが精神活動に、即、顕れてくるわけです。

各意識の働きが、バランスよく取られ、心の統括のもと、遅速無く進められていれば、正常なる精神活動が送られていきます。

ところが、どれかの意識の働きのみが大きかったり、小さすぎたりすれば、とたんに精神的な異常が露見します。

見えない所で起こる病気の原因に対して、物質的な薬剤の投与と、カウンセリングのみで治療しようとすることが、如何に無効なことか、考える以前の問題だとも思えます。

「性同一性障害」と「多重人格」にとって、今までの私の議論は、何ら関係のないことのように思い、既に読むことをやめてしまった方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、この関係ないとも思われる人の構造が理解されていないと、こうした現代医学で全く手の施しようのない病を改善する方法の端緒にも行き着かないことになってしまいます。

(つづく)