食事の回数を少なくすればするほど、食事の内容物の吸収量が多くなる、逆もまた然り、と前回のブログにありました。
効率を重視すれば良いのかと言えば、そう単純なお話ではなさそうです。

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2009年1月27日、28日 <気功講義>

食事のコントロールは、非常に難しいモノです。

前述の様に現在での理想的な食事の回数ですが、日常的には三回とするのが適当だと言えましょう。

しかし現代の生活の中にあって、朝食の時間は目覚めてからすぐに食べる事がほとんどです。
そうではなくて目覚めてしばらく経ち、ある程度の時間が経過して快適な状態になった時に、すなわち食欲が出てきたときに食べることが良いといえましょう。

現在の時間帯の昼を食べて、夕食を食べた他は何も食べないで空腹な状態にしておいて、次の食事を食べることが最適な状態だと思います。

反対にあまり空腹を長くすることも、身体の活動を保証する上でも良くありませんから、適度に身体にエネルギーが満ちていることも大切です。

回数が三回と定めるならば、それぞれの食事の時間は、自ずから決まってしまいます。
その時間は、空腹を保つ時間ですが、5時間ないし6時間が必要となります。

現代の生活形態では、5時間半の空腹時間が一番最適ではないでしょうか。もちろん食事の時間を充分にとってゆっくり食べることや、気分良く食事をすることは、大切なことです。これらのことを無視して、機械的に回数や時間を決めるのではなく、落ち着いて食べられる時間に設定することが、肝要なことなのです。

食事については、摂取総カロリーという問題があります。

他方、それが人によりどれほどのエネルギーを消費して活動をするのか、朝早くから身体を動かして 働く者もいれば、ほとんど動かずに事務的な仕事をしている者もいます。

一概に総カロリーの理想を話すことは出来ません。一般的には、軽い事務的な仕事をして運動を余りしない日本人の平均に照らし合わせてみると、朝食、昼食、夕食、間食の分配については、朝:20% 昼:40% 夜:40%、程度の割合でよいと思います。それは、個人の嗜好や労働の環境、時間によってシフトする%が変化しますから、一律に何%というように決めてしまうのは困った傾向です。

役人は管理して決めたい意向がありますし、一般市民にはガイドラインを示してもらいたいという自主性の無さも垣間見えます。

朝と昼食の時間間隔が短い場合や、昼食と夕食の間隔が短かったり、長すぎたりするときには、その%も違ってきます。

そういう生活のリズムにアクセントを加える為、間食を当てると脳の働きの改善に役立ちます。脳の活動には、エネルギーが必要です。それは心地よい状態を脳に届けるためのエネルギーですから、ほんの少しの補給でよいのです。

そしてその効用は、おなかを満たすのではなく、精神面での栄養が与えられるのが、間食の役割だと思います。