海から作る塩とは別に、岩塩と塩湖の塩があるそうですが、その違いはかなり大きいようです。

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2009年2月27日  <気功講義>

岩塩が塩資源として存在せず、平地が狭く雨の多い日本では天日塩の生産にも適していません。
そのため、古く奈良時代より濃い塩水(鹹水)をつくり、それを煮詰める、という極めて製造効率の悪い製塩方法が取られていました。
よって海外の市販塩との物理的品質差と、価格差が大きかったといえます。

そこで濃い塩水(鹹水)をつくる方法の技術改良というより、製造コストの低減法(奈良時代からの揚浜式製塩法→江戸時代の入浜式製塩法→昭和30年代の流下式製塩法→昭和47年頃から現在まで続く最低の質の塩を造る製塩法=イオン交換膜製塩法)が開発されてきました。
イオン交換膜製塩法が何故最低かと言えば、何のエネルギーも存在しないように造り上げているからです。

これら塩の製造由来の中で、何がよいかと問われれば、「海水から造った塩」といえるでしょう。
海水から創った塩が優れているわけは、海で生き物が連鎖し、連鎖した生き物が、また新しい生き物を産み出すという、「生物が連鎖して生き物を産み出す力」がその塩の中にも機能してあるからです。
その海の中からとった塩は、「生き物」が食べる塩として優れているのです。
眼に見えないものの「生命」が溢れているのです。

かたや岩塩や塩湖の塩は、化石のようになる過程の塩であったり、化石のような息絶えてしまった塩の塊なわけです。
もちろん食べても問題はありませんし、物質として有効なミネラルも含まれていますので、物質的肉体にとって有効なこともあります。

続く・・・