タイトルにある新乾坤(しんけんこん)とは一体どういうことなのでしょうか?
2回に分けて掲載します。
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2008年11月23日、24日 <気功講義>
アメリカにて1930年頃から2000年ほどの間で、幸福に思っている人の率を調べた統計があります。
その年月の間に、国民の所得は、ほぼ右肩上がりで約4倍にふくらみ、経済的には相当裕福になっているはずですが、幸福だと思っている人の割合は30パーセント前後を行き来し、いつの時代も変化がありません。
どうも人の幸福感とか心のあり方というのは、ある条件の生活レベルを満たしていれば、いくら裕福であろうが関係のないことのようです。
むしろ昨今の自殺者の増加や、巷に溢れる鬱病患者の数を見るにつけ、「もっとお金を・・・」「更に高い地位へ・・・」という社会全体の競争格差を煽る方向付けこそが、人々の「幸福への道」の盲目的逆走を奨励しているかのようです。
人の生活というのは、当面暫く変わりなく続いていくと思います。
ただ人の経済活動を因とする異常気象などの災害や地震・津波、世界各地で無差別に起こっているテロ等から、いつ自分にそれらの非常に限定された過酷な生活が強いられるかも判りません。
まったく明日は我が身と言わざるを得ないのです。
しかし、もしそうした状況に陥ったとしても、物を求めない、与えられなくともそれで充分充足感を得て満足していくというような求めない感性が育っているならば、それはストレスにはならず非常に円満な環境を創るということができると思います。
求めない環境、求めない心の環境、顕在意識の環境を創るということが、ストレスを少なくし、身体への良い影響を波及させる事を可能とします。
続く・・・